バードマン あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡 レビュー
- Kawamoto
- 2016年5月9日
- 読了時間: 2分

去年の第八十七回アカデミー賞で作品賞、監督賞など最多四部門を制した今作、キャストはマイケル・キートン、エドワード・ノートン、エマ・ストーンなどで監督はアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督だ。今作の面白いところは大ヒットヒーロー映画でバードマンをつとめたとされる主人公リーガン・トムソンを演じるマイケル・キートンもかつてティム・バートン監督のバットマンでバットマンをえんじていたということだろう。

そしてマイケル・キートン自信もこの作品によってキャリアアップしてスポットライト 世紀のスクープにもでている。
この作品は一度は輝いた主人公がもう一度輝くストーリーは誰の心もつかむだろう。そしてこのストーリーは誰もが自分のこととして考えることできるのです。
そして主人公のリーガン・トムソンは家族のことを考えているつもりでも娘のサムなどにはそう思えない、なぜなら彼にとって今大切なのは自分の最後のチャンスを逃さないことしかしサムにしてもリーガンにしてもじつは互いのことを表にださないだけでよく考えている。父と子の関係とはそういうものであるー分かり合えるかどうかはその人しだいだが・・・

それはマイクについても同じだ。リーガンよりも自分のほうが強いと思っていてもどこかでリーガンのことを尊敬している。だからこそマイクはリーガンを罵倒するし、自分が彼よりも上の存在であることを再確認しようとする。でもサムにはそんな不器用なマイクが父と似て愛おしく思えたのだろう。

そして、もう一つのすばらしさは「男の熱いドラマ」だ。けっしてかっこいいわけではない、しかしそれでも自分の道を行くリーガンの姿にみんな魅了されるはずだ。彼は失敗を繰り返してきただろうし、正直言って社会的に見て家族より自分大事にするリーガンは評価できるものではないかもしれない、しかし彼の生き方は僕たちだれしもあこがれる生き方であるし、彼は僕らのヒーローなのだ。
リーガン・トムソン、かれこそが「バードマン」なのだ。
Comments